７月６日。

ある人にならって、自分に遺書を書いてみようと思う。

少し前から決めていた。遺書を書くならこの日に、と。
きっと自分の中での区切りになると思う。

色んな事について、自分の中の自分に手紙を書く。
こんにちは。はじめまして。
僕の中の僕。

僕の出した手紙は届くかな。

こんばんわ、僕の中の僕。

初めて君に手紙を書きます。

最近、少し苦しいです。

いろいろな事に疲れました。

いつもなら、大好きな夜空も、重たい雲が覆っています。

割れそうなほどに痛む頭では、もう雨が降り出したみたいです。

世界が、歪んで見えます。


そうじゃないのに、

そうじゃないのに、

こんな事を繰り返して、何をしようとしているんだろう。

怖くはないです。

痛くもないです。

だけど、僕は苦しいです。


例えばもし、君の中の僕が、

ある日、突然動かなくなったら。

そのまま深く眠らせてください。

延命措置は不要です。


泣かないで。

呼ばないで。

そんな事をしてもらおうとか、思ってるわけじゃないんだ。

傷つかないで。

気付かないで。

僕はただ、忘れて欲しいだけなんです。


あえて何かを願うなら、僕を空に還してください。

雨の降る日に灰にして、何も言わずに風に散らしてくれたら、

きっと、とても幸せです。


ごめんなさい、僕の中の僕。

いつだって君に迷惑をかけて。

だけどもう、安心して下さい。

痛みも苦しみも、全て持っていきます。





さようなら。僕の中の僕。